近況報告

ホーム/近況/2026/08-20 熊本地震発生に伴い、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます

熊本地震発生に伴い、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます

令和8年8月20日
令和8年7月28日に発生した熊本県熊本地方を震源とする地震により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
昨日8月19日、曹洞宗公式「曹洞禅ネット」においても、今回の地震に伴う「災害対策本部」ならびに「現地災害対策本部」の設置について発表がありました。
曹洞宗では、7月29日に宗務庁へ「災害対策本部」を、8月18日には熊本県第一宗務所へ「現地災害対策本部」を設置し、被災寺院や檀信徒の被災状況の把握、復興支援に取り組んでいます。
当寺でも、災害の報に接するたび、檀信徒の皆様とともに、かつて自分たちが経験した震災の日々を重ね合わせます。
被災された皆様が一日も早く穏やかな日常を取り戻し、前を向いて復旧・復興への歩みを進められますことを、心より祈念申し上げます。

当寺も、幾度となく災害と再建を経験してきました

当寺は昭和33年の火災により全焼し、その後、再建に向けて長い年月を歩んできました。
一時は経済的な事情から単立寺院となった時期もありましたが、昭和53年(1978年)の宮城県沖地震によって、寺院は再び全壊しました。
その震災では、先住住職がブロック塀の下敷きとなり犠牲となって遷化し、その後、寺は一時空き寺となりました。
しかし、「再び曹洞宗へ復帰したい」という檀信徒の願いが受け継がれ、さらに寺院再建を護持会より託され、現住職が入寺しました。
宮城県沖地震から再建までには15年の歳月を要しました。
限られた予算の中で苦心を重ね、平成5年(1993年)11月7日、ようやく落慶の日を迎えることができました。
その後も西門をはじめ境内の整備を少しずつ進め、ようやく寺全体が整った頃のことでした。

平成23年3月11日 東日本大震災

平成23年(2011年)3月11日、東日本大震災が発生しました。
最大震度7、マグニチュード9.0という未曽有の大地震により、当寺も甚大な被害を受けました。
さらに、その後も大きな余震が相次ぎ、被害はさらに拡大。寺院は再び全壊に至りました。
新しく整備したばかりの西門周辺も、道路が約2メートル陥没しました。
そこは地域の子どもたちが利用する通学路でもあり、安全確保を最優先しなければなりませんでした。震災直後で職人の手配も困難な中、やむなく西門を撤去することとなりました。
その後の地質調査では、当寺の地下付近に「長町―利府線断層帯」があることも知りました。
こうして、寺も檀信徒の皆様も再び大きな被害を受け、二度目の再建への長い歩みが始まりました。

多くの方々に支えられた再建

再建の途中には、住職自身も病に倒れ、一時は再建を続けることさえ困難な時期がありました。
しかし、多くの方々から温かな心の支援をいただきました。
コンサートでご縁をいただいたリピート山中さん、仏教夏季大学でご講演いただいたやなせななさんの歌、そしてお盆の法話でご縁をいただいた三部義道老師の活動や「負けないタオル」など、その一つひとつが大きな励みとなりました。
皆様からいただいた励ましを力に変え、檀信徒とともに一歩一歩、地道に再建を続けました。
そして東日本大震災から11年後の令和4年(2022年)6月26日、再び落慶の日を迎えることができました。

震災によって失ったもの

しかし、震災によって失ったものは、建物だけではありません。
住職の実家の寺は、津波によってすべて流されました。
住職の母も震災関連死により亡くなりました。
寺族も同じ故郷の出身であり、親戚や友人、親族など、多くの大切な方々を失いました。
姉も、大川小学校のさらに奥の地域で被災しました。
実家の寺の檀信徒の中には、今なおご遺体が見つかっていない方もいらっしゃいます。
長い年月が過ぎても、震災によって受けた心の傷が、すべて癒えることはありません。
だからこそ、私たちは災害の知らせを決して他人事とは思うことができません。

まず、命を守ること

近年、日本各地で豪雨や地震などの災害が相次いでいます。
「災害への備え」と言っても、想像を超える豪雨や地震を前にすれば、備えていたものさえ失われてしまうことがあります。
それでも、何より大切なのは、
まず、自分自身と大切な人の命を守ることです。
そして、直接被災していない私たちにも、できることがあります。
当寺では、お盆より、ささやかではありますが、被災された皆様への義援金の勧募を行い、現在も継続しております。
当寺自身も、多くの方々に支えていただき、何度も立ち上がることができました。
今度は私たちが、少しでも被災された皆様の支えとなることができればと願っております。
被災された皆様の安全と、一日も早い復旧・復興、そして穏やかな日常が戻りますことを、檀信徒一同、心より祈念申し上げます。

曹洞宗からのお知らせ

曹洞宗宗務庁では、令和8年熊本地震の発生を受け、曹洞宗宗務庁に「災害対策本部」を、熊本県第一宗務所に「現地災害対策本部」を設置し、被災寺院や檀信徒の被災状況の把握、復興支援に取り組んでいます。
▶ 曹洞宗公式
「令和8年熊本地震発生に伴う『災害対策本部』ならびに『現地災害対策本部』設置のお知らせ」

https://www.sotozen-net.or.jp/teqw/20260730_3.html
福地山 耕田寺